なんたる馬鹿

天気予報では午後から雨の降る確率が高く、傘は必須だと言っていた。
今持っている傘は少し長く使いすぎたのか、中心から滴が滴り肩を濡らす。
帰りに傘を買って帰ろう。
この間見つけた、涼しげな色合いのストライプの傘を。
そうしよう、それがいい。
そう思って傘を持たずに家を出て会社へと向かった。

「･･･」
本日定休日と書かれた看板を見ながら情けなくも哀しくなる。
雨は容赦なくアスファルトを叩き付け、屋根から出れば１分と立たずにずぶ濡れになるのは見て明らかだ。
ああ、折り畳みくらい持ってくれば良かったと思ってももう遅い。
家まで走ろうと、鞄をぎゅっと握りしめ足を踏み出そうとすると、すっと周りが暗くなったように感じた。

「今帰り？偶然だね一緒に帰ろ？」
濃い藍色の傘を、頭上に翳されていることを知ってその声の主を振り向く。
藍色の傘に相反する紅色の髪が何とも濃い。
涼しげなストライプの傘が欲しかったのに。
そう思いながら、傘の中に入れて貰う。

濡れるからとぎゅっと寄せられた肩が熱く感じるのに、とても気持ちよくて安心する。
二人きりのような錯覚を起こさせるこの空間は濃い色で良かったと思う。
顔が赤いのが、分かりにくい気がしたから。

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と言うことで、傘買いそびれた保紫でしたうえーん。
濡れて帰りましたが。うえーん。

今日もぱちぱちをありがとうございました〜(￣▽￣〜)(〜￣▽￣)〜
嬉しくて小躍りです〜(￣▽￣〜)(〜￣▽￣)〜

本日の更新は
空の飛び方７、８
もうすぐ終わりだー。