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羽瀬川の『ブログというより更新履歴』

更新履歴としか言いようがない・・・

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奇妙な必然(パラレル)

おかしい。
ここ数日ヤツの素行が変だ。
以前は殴っても蹴ってもまとわり付いてきて、オーバーアクションで抱きついてきたり『挨拶v』と無理矢理頬にキスしてきたりした紅い悪魔のようなヤツの、姿が無い。
まめに掛かってきた電話もぷつりと途絶え初めはほっとしていたのに、今では落ち付かない自分が居る。

チッ、何だってんだ

今度会ったら問答無用で蹴りを入れてやろうと思いながら、既に2週間。
イライラもピークに達した俺は、ヤツのアパートに行って蹴りでも入れてやろうかと思い足を向けていた。


玄関前に着くと、チャイムがあるのを無視してどんどんとドアを叩く。
居るなら出てくるだろう、いないなら帰ればいい。
もう一度どんどんとドアを叩くと、中から小さく声が聞こえた。

「ついてくんなって、隠れてろって」
「ゃーじゃなくって、マズいんだって」
ぼそぼそと聞こえてくる声に、腑が煮えくり返りそうになる。

・・・なんでこんなヤツのために、そんな感情が沸くんだ?!
そんな自分にまた腹が立って、不機嫌極まりなく眉間に皺を寄せた。

「はいはい・・・って、三蔵vv」
どうしたのわーvvvと抱きついてこようとするこの上なく上機嫌な紅い男・・・悟浄に蹴りを入れる。

「三蔵、酷い・・・」
足を思い切り蹴ったためか、目にうっすらと涙を溜めてこちらを見てくる。
しかし次の瞬間、はっと顔色が変わる。

「三蔵、ここじゃなんだから、外行こう?奢るし、な?な?」
非常に慌てて俺の背中を押して外に出ようとした悟浄を睨むと、悟浄の肩にひょっこりと黒い何かが見えた。

「・・・それは、ね」
「わーーーーー!!!」
指を差して声を出している俺の口を悟浄の手が塞ぎ、大きく叫びながら家の中へと引きずり込まれた。

「何しやがる」
手を剥ぎ取り、抗議すると悟浄は口に人差し指を一本立てて「しー!」と思い切り焦った顔。

「にゃー」
悟浄の肩で、黒いもこもこした生き物が口を開けて鳴いた。


多分続いたりします。はい。長くて書ききれなかったし・・・;
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プロフィール

HN:
羽瀬川
HP:
性別:
女性
職業:
子持ち婆
趣味:
猫いじり 萌語り
自己紹介:
のんびりマッタリ。
すぐ浮かれて小躍りする。
たまに落ち込むが浮上も早い
家族構成:猫は雌多め、人は雄多め
荒ぶる4歳児と転がる0歳児に手一杯
へたれで長髪赤毛や
額に角があったり
顔に刺青と傷のある人LOVE

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