カステラ（５３）

最近分かったことがある。
以外と三蔵は甘いモノが好きなようで。
しつこい甘さのモノは嫌なようだけど、そこそこの甘いモノは邪魔が入らなければ一人で全部喰ってることが多い。
（邪魔＝猿のことダケド）

なにやら包みを八戒に持たされて遠路はるばる三蔵の元へ。
近所の人に貰ったらしいソレ。
中身は聞いてないが多分昨日テーブルにでてたあれだろう。

「さーんちゃん♪」
いつものように執務室の窓からひょっこりと顔を覗かせると、山積みの書類の束に埋もれる三蔵。
・・・おいおい無視かよ

勝手知ったる何とやら。
ひらりと窓を乗り越えて、埋もれる不機嫌な紫暗がうぜぇと無言の主張。
「コレ土産ー茶入れてくるなー」
ちゅ。と額にキスをして。
取り出されたハリセンから逃げるように悟浄は奥へ茶を入れに行く。

二つの暖かなお茶の入ったコップをテーブルに置き、包みを開く。
独特の甘い香りが部屋にふわりと広がる。

「休憩してお茶しねェ？」

テーブルの上には甘いカステラと温かいお茶。
誘惑に負けた三蔵がこちらに来るのは時間の問題だな。
あと５秒。４秒。３秒。２秒。１秒・・・
どうぞ、全部召し上がれ？

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ぬぉぉ。
めんどくさくなってここにSS書いてみたり。
不意打ちちっくでいいかななんつって。
まぁそのうちテキストページに移しますが。
カステラ美味いんですが、一人で全部たべると口の中痒くなるのは保紫だけでしょうか・・・
BY.保紫